
新型インフルエンザに鼻から予防ワクチン
実用化できれば注射器が不要になるうえ、様々な系統のウイルスに対しても効果が期待できる。マウスを使った実験で、2系統の鳥インフルエンザウイルスへの感染予防効果を確認した。
後期高齢者医療制度で人間ドックが自己負担に
新制度を運営する各都道府県の広域連合では、人間ドックや脳ドックに対する費用補助を実施しているところはないという。
乳製品を多く食べる男性は前立腺がんの発症率が1.6倍に?
乳製品は骨粗しょう症や高血圧、大腸がんの予防に有効だとする報告も多く、研究班は「乳製品の摂取を控えた方がいいかどうかは総合的な判断が必要。
前立腺がんのPSA検診を推奨:泌尿器科学会
50歳以上の男性にはPSA検診の利益と不利益の情報を提供した上で実施を推奨する指針を日本泌尿器科学会が発表した。
がんワクチンの臨床試験を拡大へ:東京大医科学研究所病院
がんワクチンは、がん細胞特有の目印物質(抗原)を複数注射し、がん細胞を攻撃する免疫力を増強する治療法で、副作用が少ないのが特徴。
緑内障の重症患者の6割が自動車を運転
公共交通機関が不便な地域では、物損事故を繰り返してもやむなく運転するケースもあるという。全国的にみても自家用車に頼る地域では同様の傾向があるとみられる。
中皮腫で死亡した患者の15%は誤診の可能性
中皮腫は診断が難しい病気とされるが、ほとんどは医師の知識不足が原因。誤診の場合、本来は必要のない劇薬治療や投薬代で患者に大きな負担を強いた可能性がある。
アスベスト(石綿)による労災認定が2年連続増加
集計によると、疾病別の内訳は肺がん100人、中皮腫40人、石綿肺26人など。このほか労災を申請中の人は88人、準備中の人は93人で、認定者数の増加が今後も続くとみられる。
iPS細胞を使いパーキンソン病の症状を改善:ラット実験で成功
米マサチューセッツ工科大のルドルフ・ヤニッシュ教授らのグループが、マウスの皮膚からiPS細胞を作り、神経伝達物質のドーパミンを分泌する細胞に分化させた。
ニガウリ(ゴーヤ)から糖尿病治療に有効な活性化合成分
ヒト細胞やマウスで実験した結果、ニガウリから抽出した数種類の化合物に、インスリンのように血糖値を下げる働きがあった。
レタスからアレルギー反応抑制成分:胃潰瘍治療や老化防止も
この成分は「チオレドキシン」というタンパク質。炎症反応を抑えてぜんそくやアトピー性皮膚炎の症状を和らげる効果がある。また胃潰瘍治療や老化防止にも効果が期待できるとして、京大が臨床試験を目指している。
筋委縮性側索硬化症(ALS)の原因遺伝子を特定
研究チームは、遺伝性患者の中で、神経細胞に「TDP43」と呼ばれるたんぱく質が蓄積するごく少数の患者に着目。このTDP43を作り出す遺伝子がALSの原因であることを突き止めた。
慶応大病院が「予防医療センター」の新設を計画
心臓外科や脳外科のように臓器別に分かれている各診療科から、がんや心臓病、認知症など病気のターゲットごとに必要な人材を集める「診療クラスター」という横断的組織を構築。
多発性硬化症治療薬で症状悪化、副作用:37%が治療中止
この薬の使用後、手足のまひが急激に進行して歩けなくなるなどの患者が7人いた、との報告があったため、厚労省研究班は全国977医療機関に緊急調査を実施した。
飲むワクチンで花粉症患者の症状が改善
花粉症を引き起こすたんぱく質をスギ花粉から取り出し、弱毒化して錠剤として飲む方法で、花粉症患者8割以上の症状が改善した。
強度不足でバルーンカテーテルを自主回収へ:ニプロ
医療機器「バルーンカテーテル」の強度が不十分で、空気が血管内に混入する恐れがあるとして、「サイドキック」「ギムレット」という2製品計5680個を自主回収すると発表。
オーダーメード医療の実現へ向け、日米が共同研究へ
日米でトップの研究機関が、こうした共同研究を行うのは初めて。互いの能力や資源を効率的に利用した方が研究に無駄がなく、治療の標準化も図れると判断した。
ムコ多糖症の治療薬「ナグラザイム」が発売:アンジェスMG
ナグラザイムは、米医薬品メーカー、バイオマリン・ファーマシューティカルが開発したムコ多糖症VI型治療薬。ムコ多糖症VI型患者で欠損している酵素を外部から補うために開発された。
体内吸収型のステントを発売へ:閉塞性動脈硬化症などを対象
狭まった血管に入れて広がりを保持する「ステント」という医療器具を、体内で分解・吸収される製品とすることに、京都のメーカーが成功した。
統合失調症の発症に関与するタンパク質を発見
このタンパク質の働きを抑える物質が見つかれば、統合失調症などの治療薬に使える可能性があるといい、アステラス製薬が研究を進めている。