前立腺がんのPSA検診を推奨:泌尿器科学会

前立腺がんに関して、50歳以上の男性にはPSA検診の利益と不利益の情報を提供した上で実施を推奨する指針を日本泌尿器科学会(理事長・奥山明彦阪大教授)が発表した。
海外の最近の研究で、他臓器への転移前に見つける上で有効と確かめられたことを理由に挙げている。指針は自治体に発送した。

PSAは前立腺特異抗原の略だ。血液検査で、ある値以上だとがんなどの可能性が高くなり、精密検査が勧められる。ただ、精密検査で血尿などの心配があるほか、進行が遅い悪性度の低いがんへの過剰治療も指摘されている。

厚生労働省研究班は昨秋、自治体が行う住民検診のような対策型検診として「実施することは勧められない」とする指針案を公表した。死亡率が下がるかどうか「判断する証拠が現状では不十分」との理由だった。

学会は研究班の案に反対を表明。改めて研究論文を分析し、欧米の医師や研究者にも意見を求めていたが、欧州の研究でPSA検診を受けると進行がんが10年で半減したことなどから、検診の利益と不利益の情報を正しく提供した上での実施を「推奨する」と結論づけた。(asahi.com)

前立腺がんについて
前立腺がんは、精液を作っている前立腺の外側に発生するもので、日本でも最近増えているがんの一つです。初期には自覚症状に乏しいため、早期発見の難しいがんですが、治療による延命効果が高いことで知られています。

早期では無症状ですが、進行すると前立腺肥大症と同様に、夜中に何度もトイレに起きたり、排尿の勢いが弱くなったり、排尿そのものに時間がかかるようになります。

前立腺がんは男性ホルモンが症状を悪化させ、女性ホルモンが症状を改善します。そのため、薬や手術によって男性ホルモンの分泌を抑えたり、女性ホルモンを長期間投与します。早期なら、前立腺を摘出する手術によって完治も期待できます。

「後期高齢者医療制度」から「長寿医療制度」へ名称変更

1日に始まった75歳以上が対象の「後期高齢者医療制度」の名称に、福田首相が注文をつけた。首相に指摘され、舛添厚生労働相は通称を「長寿医療制度」とすることを急きょ決めた。

新制度は、75歳以上の高齢者を対象とした医療保険で、高齢者一人ひとりから徴収する保険料と税金、現役世代からの支援金で運営する。保険料は年金から天引きされ、高齢者だけを従来の国民健康保険などから切り離すことに根強い批判がある。舛添厚労相も記者団に、「お年寄りを前期と後期にわけてもいいのかという意見もある。我々の説明が足りないかもしれない」と話した。

この日、厚労省と総務省が連携して広報活動をするための実施本部を設置。自治体などを通じて、お年寄りを中心に新制度の周知を図る。通称は、今後リーフレットで正式名称との併記を検討するが、二つの名称が混在し、かえって混乱を招きかねない。「(通称の導入で)混乱しないやり方を考えたい」と厚労省担当者。(asahi.com)

後期高齢者医療制度
75歳以上の「後期高齢者」全員が加入する公的医療保険制度です。2006年の通常国会に提出された医療制度改革関連法案に盛り込まれ、2008年度から新たな独立型の健康保険としてスタートしました。

保険料は原則として加入者全員から徴収する。保険料徴収は市町村が行い、財政運営は全市町村が加入する都道府県単位の広域連合が担当する仕組みです。

財政は、本人保険料1割▽税金約5割▽74歳以下が加入する各健康保険からの支援金約4割の比率で負担すします。配偶者や子供の扶養家族となっているため保険料を払ってこなかった人は、激変緩和措置として2年間半額となります。

血栓治療につながる抗体の再現に成功:新薬開発に期待

心筋梗塞など血栓症の原因となる血小板コラーゲン受容体をなくす抗体の再現に、滋賀県立大の高山博史教授(血液内科学)らの研究グループが成功し、米科学誌「ジャーナルオブクリニカルインベスティゲーション」電子版に発表した。アスピリンなどの抗血栓薬は、出血しやすくなるなどの副作用があるが、その副作用が少ない新薬の開発に期待がかかるという。

血小板とは、止血作用をもつ細胞。血小板の表面にあるコラーゲン受容体と、血管の内壁が損傷を受けた際に露出するコラーゲンが結合することで止血されるが、コラーゲンが過剰に供給された場合、結合が進みすぎて血液が凝固し、血栓に替わる可能性がある。

高山教授らのグループは、この血小板コラーゲン受容体を攻撃する自己抗体があるために、血小板コラーゲン受容体を持たない人がいることに着目。この自己抗体の再現研究を進めてきた。

その結果、体内にある抗血栓因子であるプロスタサイクリンと協働して、血小板コラーゲン受容体を消失させる抗体の再現に成功。サルを使っての動物実験では、被験した12頭すべてで血小板コラーゲン受容体の消失が確認できた。さらに、マウスに人工的に血栓を作る実験では、再現した抗体による「治療」に成功した。(MSN産経)

心筋梗塞について
狭心症がさらに進行して、心筋に酸素を補給している冠状動脈がつまり、心筋が壊死した状態が心筋梗塞です。40歳代から発症率が高くなり、50〜60歳代がピークです。

大部分は、動脈硬化によって内側が狭くなっている冠動脈に血液の塊(血栓)が詰まって起こりますが、冠状動脈の一部に球に痙攣が生じて起こる場合もあります。

症状は突然の激しい胸痛で始まります。締め付けられるような激しい痛みや圧迫感のために冷え汗を流し、安静にすることができません。ときには意識を失うこともあります。

新生児の2割がビタミンD不足:母乳のみは欠乏症の可能性も

国内で生まれた新生児の2割が丈夫な骨をつくるのに必要なビタミンDが不足し、母乳だけで育てると、粉ミルクの場合と比べ欠乏状態が長引く可能性があるとの調査結果を、京都大の依藤亨講師(小児内分泌学)がまとめ、発表した。

ビタミンDは、日光を受けて皮膚内でも合成される。欠乏すると骨が曲がる「くる病」などを発症する恐れもある。依藤講師は「母乳は望ましい栄養だが、ミルクに比べてビタミンDが少ない。不足分を十分に補えない可能性があり、赤ちゃんに短い日光浴をさせるなど配慮が必要だ」と指摘する。(shikoku.news)

ビタミンDについて
食べ物からとったビタミンDは、肝臓と腎臓の酵素によって活性化ビタミンDに変換されます。
活性化ビタミンDは小腸でカルシウムとりんの吸収を促すため、血液中のカルシウム濃度が高まり、骨の形成が促進されます。

血液中のカルシウムは神経伝達や筋肉の収縮という重要な働きに関わるため、常に一定濃度に保つ必要があります。そのコントロールを行なうのも活性型ビタミンDの役目です。
血液中のカルシウム濃度が低下すると、副甲状腺ホルモンなどと協力して小腸粘膜に作用し、腸管からカルシウム吸収を促進したり、骨からカルシウムをと貸し出したりしています。

ビタミンDが欠乏すると、成人、特に妊婦や授乳婦では骨軟化症になります。
子供では成長障害が起こり、背骨や足の骨が曲ったり、O脚、くる病になります。高齢者や閉経後の女性の骨粗しょう症の原因にもなります。

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