スイカにED治療薬「バイアグラ」の類似効果
スイカに含まれる「シトルリン」が体内でアミノ酸の一種である「アルギニン」になり、バイアグラを服用したときと同様、血管拡張、血流量の増加などを促す効果があるという。
プール熱が流行の兆し:手洗いなどの予防対策の徹底を
プール熱は、39度前後の高熱やのどの痛み、結膜炎などを3〜5日間にわたり発症する病気で、目やにやつば、便などを通じて感染する。保育施設などでは、プール行事をきっかけに流行が拡大することも多い。
ホルモン補充療法に初めての指針
同治療法は米国で乳がんの発症リスクが高まるとの報告があったが、両学会で検証した結果、投与法次第でリスクより症状緩和の利点が大きいと判断、治療法の指針を初めてまとめた。
新薬承認の迅速化に向け、治験の規制を緩和へ
最近は治験を海外と連携して実施する「国際共同治験」が増えているが、日本の対応の遅さが全体の足を引っ張る事態が問題視されていた。新薬承認を欧米並みに早め、患者が望む薬を入手しやすい環境を整える。
人間ドックの2割で緑内障を見落とす危険性
人間ドックの2割は、眼底写真の診断を眼科以外の医師が行っており、見落とされる危険が高いことが患者団体の調査でわかった。
粘膜アイラインはドライアイなどの原因に
こうした化粧法の影響を調べるため、20代の健康な女性の目の縁に化粧して観察したところ、3時間後には目の表面を覆っている涙の層が部分的にはげたり厚さが不均一になり、目のかすみや痛みを生じるドライアイの状態になった。
カラーコンタクトを薬事法で規制:安全性の確保へ
カラーコンタクト(カラコン)を使い、目に異常を訴えた人が今年2月までの約2年半に167人に上り、うち21人は失明の恐れがある角膜潰瘍など重症になっていたことが、独立行政法人「製品評価技術基盤機構(NITE)」の調査で分かった。
非遺伝性ALSのモデルマウスを開発
壮年期に突然、全身の筋肉が衰えて寝たきりとなり、数年で死に至る難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」のうち、9割を占める遺伝要因がないタイプのモデルマウスを、東京大と京都大、慶応大の研究チームが開発した。
後発医薬品の品質検証に新システム:不信感の一掃が狙い
従来品に劣ると指摘する研究論文を、複数の研究者による検討会で精査し、後発医薬品に問題がないかを判断する。
処方箋の4割に後発医薬品への「変更不可」署名
日本調剤の薬局に提出された処方せんの4割に、特許の切れた先発医薬品より安い後発医薬品への変更を不可とする医師の署名があることが、同社の調べで分かった。
熊谷市で熱中症情報発信システムがスタート
危険度は、外出を避ける「危険」、炎天下を避ける「厳重警戒」から「警戒」「注意」「ほぼ安全」の5段階。HPでは、30校区ごとに「危険」の赤から「ほぼ安全」の水色まで色分けして示す。
顎関節症をICレコーダーとイヤホン型マイクで診断
超小型マイクを内蔵したイヤホンを開発。患者の両耳に差し込み、頭蓋骨に伝わる関節音をICレコーダーで録音。これを市販のパソコン音楽ソフトに取り込んで波形を表示し、左右のあごの音の大きさを比較、左右のタイミングのずれや音の質などを診断する。
コンビニで風邪薬や解熱鎮痛剤の販売も:来年4月に新制度
風邪薬などの販売店が増えれば消費者の利便性は向上する。だが新資格者の配置が必要なためすぐには広がらないとの見方があるほか、資質の確保も課題となりそうだ。
くも膜下出血の患者の約5〜8%で出血を見逃される可能性
激しい頭痛があれば、頭部CT(コンピューター断層撮影)検査をするが、軽い頭痛程度の患者まで全員を検査できない、という。こうした見逃しの確率が示されるのは珍しい。
怒りやすい人は心筋梗塞になりにくい?:欧米と逆の調査結果
研究班の磯博康大阪大教授(公衆衛生学)は「日本では、せっかちな男性の方がストレスを意外にうまく発散し、のんびり型の男性が内にストレスをため込む傾向があるのかも」と話している。
アトピー性皮膚炎のかゆみを抑えるタンパク質を確認
神経細胞の成長を妨げる働きをする体内のたんぱく質「セマフォリン3A」に注目した。アトピー性皮膚炎のモデル動物であるマウスの皮膚に投与すると、皮膚炎が改善し、皮膚をひっかく回数が減った。
中皮腫を早期に診断できる血液検査方法の開発
新たな検査方法は、順天堂大の樋野興夫教授(病理学)らが開発。血液に含まれる特殊なたんぱく質の濃度を見ることで、患者に自覚症状が出る前に、中皮腫を診断できる。
線維筋痛症の治療薬を国内治験へ:ファイザー
神経痛などの治療薬として日本で開発を進めている新薬候補物質「プレガバリン」を線維筋痛症の治療薬としても使えるように治験に取り組む。
乳製品からのカルシウム摂取で脳卒中リスクが3割減
日本人の死因3位の脳卒中予防につながる成果で、牛乳なら1日130ミリリットル前後、スライスチーズなら1〜1・5枚で効果が期待できるという。
iPS細胞で医薬品の安全を評価:3年後の実用化を目指す
100人程度の健康な日本人から提供してもらった皮膚などを基にiPS細胞の作製を進めるほか、同研究所に保存されている特定の疾患の細胞からもiPS細胞を作る。その後、薬の毒性評価に必要な、肝臓組織の細胞などに成長させる。