加齢黄斑変性の発症に関与する遺伝子を発見:九大グループ

網膜の中心部にある黄斑は「ものを見る」機能の中心的な役割を果たしていますが、この黄斑の異常で視力が低下する「加齢黄斑変性」の発症に関係する遺伝子を、九州大の研究グループが発見、研究成果を米科学誌「ネイチャー・ジェネティクス(電子版)」に公開しました。

この遺伝子が特定のタイプだと、発症のリスクが約1.4倍も高まるとのこと。研究グループは「今回発見された遺伝子を調べれば、加齢黄斑変性の発症リスクを事前に把握できるため、病気の早期の発見・予防が期待できる」としています。

加齢黄斑変性は50歳以上に多く見られる病気で、視野の中心が暗く見えたり、ゆがんで見えたりします。厚生労働省によると、日本では成人の失明原因の4位、またアメリカでは1位となっています。

研究グループは、日本人患者約1500人と正常な約1万8千人の遺伝子を比較し、発症には「TNFRSF10A」と呼ばれる遺伝子の塩基配列の違いが関与していることを突き止めました。患者に多く見られるタイプでは、遺伝子が特定のたんぱく質と結合し、網膜の炎症などを引き起こしやすくしているとの結果が出ました。

加齢黄斑変性の早期発見のためには、定期的な検診が大切です。何故なら自覚症状があるときにはかなり病気が進んでしまっているからです。この病気は見ようとするものの真ん中が見えない、ゆがんで見える、ハッキリ見えないというのが特徴的な症状ですが、普段私たちは両眼でものを見て生活しているため、片眼に症状が出ても、もう片方がそれをカバーしているため、なかなか気がつかないのです。片眼で新聞やパソコンの画面を見て、上記の症状に該当する場合は眼科を受診するようにしましょう。

多剤耐性菌アシネトバクターの院内感染で患者が死亡:帝京大学病院

帝京大学附属病院は、脳梗塞や肺がんなど重症の病気で入院していた患者46人が多剤耐性菌アシネトバクター・バウマニに院内感染し、そのうち27人が死亡したと発表しました。病院側によると、がんなどの病気が進行して亡くなった人がいるものの、9人は感染と死亡との因果関係が否定できないとしています。

アシネトバクター・バウマニは、既存の抗生物質がほとんど効かない耐性菌の一種でこの10年で世界的に急増しています。アシネトバクター菌自体は水や土壌の中などに存在しており、健康な人は感染しても発症する恐れはありませんが、免疫力が低下した人が感染すると、肺炎や敗血症になり死に至るケースもあります。

国内で同菌の大規模な院内感染が明らかになるのは、昨年の福岡大学病院に次いで2例目(※4日には愛知県の藤田保健衛生大病院でも24人が感染と発表)で感染者数は最多。同病院は今年2月、患者4人から同菌が見つかったため、感染制御部が各科に同菌への警戒を呼びかけていましたが、4月にさらに9人の感染が確認されたことから、感染制御委員会が「院内感染」として対策に乗り出しました。

過去にさかのぼって調査した結果、感染は昨年8月から毎月発生していたことが判明。感染ルートは解明されていませんが、最初の感染者が入院し、また最終的な感染者数が突出して多い血液・総合内科病棟から他病棟へ拡大していることから、スタッフによって菌が運ばれた可能性が高いとしています。

帝京大学付属病院は1100を超える病床数に対して、感染防止対策の専従者は医師と看護師の合わせて2名のみ。同規模の病院に比べて少ないことから、東京都福祉保健局から注意勧告を受けていました。同病大病院は5月に院内感染の実態を把握していたものの、保健所に報告したのは9月に入ってからで、都は「報告遅れは不適切」としています。

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副作用の少ない抗がん剤を治験へ:あすか製薬 

中堅製薬会社のあすか製薬は従来品より副作用の抑制が期待できる卵巣がん向けの抗がん剤「BNP1350(開発番号)」の臨床試験(治験)を9月中にも始める。
骨髄で血液をつくる機能が低下したり、出血を伴うぼうこう炎を引き起こしたりする副作用を減らせる可能性が高いという。2011年前後の発売を目指す。

治験を進める薬は、抗がん作用のある中国原産の樹木の葉や樹皮の抽出物をもとに化学合成した成分を使う。米バイオニューメリック社(テキサス州)から導入しており、薬の分子構造を変え副作用を抑えた。まず注射剤として開発を進めるが、自宅療養に使えるよう飲み薬にも広げる考えだ。(NIKKEI NET)

卵巣がん
初期にはほとんどが症状がなく「サイレント・キャンサー」と呼ばることもありますが、腫瘍が増大するにつれて、下腹部にしこりや圧迫感が生じてきます。膀胱が圧迫されて頻尿になる場合もあります。

卵巣がんは、小さいうちに見つけるのはなかなか困難です。異変を早く知るためには、子宮がんの検診の際に、卵巣を詳しく観察することができる経膣エコーで、卵巣がんの検査をしてもらうことが大切です。

妊婦のインフルエンザ予防接種が、新生児にも高い効果

妊婦にインフルエンザの予防接種をすると、母親だけでなく新生児にも高い予防効果のあることが、バングラデシュでの臨床試験で明らかになった。同国と米国の共同研究チームが17日、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表した。

臨床試験では、妊婦316人のうち約半数にインフルエンザのワクチン、残り半数に肺炎球菌のワクチンを接種。子供は接種の8時間〜3か月後に生まれた。
生後6か月まで健康状態を追跡した結果、母親が肺炎球菌のワクチンを受けた子は、157人中16人がインフルエンザにかかった。母親がインフルエンザのワクチンを受けた子は発症率が約3分の1に下がった。

日本の厚生労働省は「可能な限り危険性を排除するため、国内では勧めていない」としている。米国や世界保健機関は妊婦にインフルエンザのワクチン接種を勧めている。(YOMIURI ONLINE)

インフルエンザ
インフルエンザウイルスに感染して起こるかぜで、冬に流行し、流行性感冒とも呼ばれます。症状が重く、合併症も起こりやすく、感染力も強いのが特徴です。

潜伏期間は1〜2日。急に寒気がして発熱し、38〜40度にもなります。全身の倦怠感、頭痛、腰痛、筋肉痛、関節痛など強い全身症状が起こります。
鼻水やのどの痛みなどはあまりなく、発熱や倦怠感といった全身の症状の後に、咳がではじめます。発熱後2〜3日してから気管支炎を併発し、咳や痰が出ることが多いです。

インフルエンザウイルスそのものによるウイルス性肺炎が起こる可能性もありますが、かぜのときと同様、細菌の二次感染で起こる細菌性肺炎などが起こりやすいものです。
とくに乳幼児やお年寄りなどが細菌性肺炎を起こすと、ときに生命にかかわります。

ピロリ菌の呼吸の仕組みを解明:新薬開発に光

ピロリ菌などの病原菌は、乳酸菌などの有用な菌とは異なる仕組みで呼吸に必要なビタミンを作ることを、富山県立大の大利徹准教授らの研究チームが発見し、19日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。大利准教授らは、病原菌だけを狙って除去することで、有用な菌を殺さずに、副作用の少ない薬につながると期待している。

チームは、いくつかの微生物のゲノム(全遺伝情報)を解析し、病原菌に共通して呼吸に必要なビタミンを作る遺伝子を新たに4つ発見。この共通の遺伝子を分析し、病原菌が呼吸に必要なビタミンを作る過程と、乳酸菌などの有用な菌が呼吸に必要なビタミンを作る過程を比較した結果、同じ原料から全く異なる化学物質を経て、ビタミンが生成されることが分かった。

現在のピロリ菌の除菌薬は、腸内の善玉菌も一緒に殺してしまうため、下痢や腹痛などの副作用があった。しかし、病原菌が呼吸に必要なビタミンを作る遺伝子を標的にする薬を開発すれば、有害な菌だけ呼吸をできなくすることによって殺すことができるという。(shikoku.news)

ピロリ菌について
正式名称をヘリコバクター・ピロリといいます。螺旋状の形をしていて、胃の粘膜に住みついています。胃の中に入ってきた細菌は通常、胃酸によって殺されますが、ピロリ菌は持っている酵素によって、胃の中にある尿素をアンモニアに変え、アルカリ性のアンモニアで胃酸を中和して、胃酸の殺菌作用を逃れているのです。

ピロリ菌は胃炎や胃・十二指腸潰瘍の原因になることがわかっています。ただし、ピロリ菌が陽性でも潰瘍が起こらない人、陰性でも潰瘍を起こす人がいて、ピロリ菌だけが原因とはいえません。他の因子(ストレス、食生活、体質、喫煙など)も関係していると考えられています。

食欲増進ホルモン「グレリン」で急性心筋梗塞の症状が改善

胃から分泌されるグレリンという食欲増進ホルモンが、急性心筋梗塞の症状を改善することを、国立循環器病センター(大阪府吹田市)の研究チームがラットの実験で確認した。国内では年間約4〜5万人が急性心筋梗塞で死亡しており、治療薬開発への応用が期待される。米国の内分泌学専門誌に掲載する。

研究チームは、ラット26匹に心筋梗塞を起こさせ、グレリンを注射した群と、しない群とに分けて比較した。その結果、注射したラットは、6時間後に10匹が生存し、不整脈もほぼゼロだったが、注射しないラットは不整脈が頻繁に起き、3匹しか生き残らなかった。

グレリンには、不整脈を引き起こす心臓の交感神経を鎮静化させる働きがあるらしい。岸本一郎医長は「グレリンはもともと体内にある物質で、心筋梗塞の有効な治療薬になる可能性がある」と話している。 (YOMIURI ONLINE)

心筋梗塞について
狭心症がさらに進行して、心筋に酸素を補給している冠状動脈がつまり、心筋が壊死した状態が心筋梗塞です。40歳代から発症率が高くなり、50〜60歳代がピークです。

大部分は、動脈硬化によって内側が狭くなっている冠動脈に血液の塊(血栓)が詰まって起こりますが、冠状動脈の一部に球に痙攣が生じて起こる場合もあります。

症状は突然の激しい胸痛で始まります。締め付けられるような激しい痛みや圧迫感のために冷え汗を流し、安静にすることができません。ときには意識を失うこともあります。

スタチンの発見者・遠藤章氏がラスカー賞を受賞

血液中のコレステロールを下げる特効薬のもとになる物質「スタチン」を発見した遠藤章・東京農工大名誉教授が、米国で最も権威がある医学賞「ラスカー賞」の臨床医学部門の受賞者に選ばれた。米ラスカー財団が13日発表した。

遠藤章さん

遠藤さんは、東北大を卒業後、製薬会社「三共」に入社した。カビを中心に6千種類の微生物を調べ、73年、コメの青カビが作り出すスタチンを初めて発見した。動物実験で血中のコレステロールの値を下げることを確認した。スタチンは、安全性確認の段階で何度も開発中止の危機に見舞われたが、87年に米国の製薬会社メルクがスタチンの商品化に成功した。その後、三共なども続いた。

現在では、高脂血症や心筋梗塞、脳卒中などの治療・予防薬として世界100カ国以上で販売され、3千万人が服用し、世界で最も使用されている薬といわれる。(asahi.com)

右鎖骨下動脈の超音波検査で動脈硬化を判定

心臓病や脳卒中につながる動脈硬化の進行を判定するのに、右鎖骨下動脈の超音波検査が役立つとの調査結果を、福岡県久留米市の真島康雄医師(超音波検査)が学会誌に発表した。

動脈硬化の超音波検査は頸動脈について広く行われているが、鎖骨の陰に隠れた右鎖骨下動脈の検査は普及していないという。真島医師は「この検査も加えることで、脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクを、より正確につかむことができる。難しい検査ではなく、従来の検査器でも可能」と意義を説明している。

真島医師は脳梗塞や心筋梗塞を発症した患者の中に、事前の頸動脈検査では動脈硬化を示すプラーク(血管壁にコレステロールがたまってできる隆起)が発見されなかった例があることに着目。

真っすぐな形状の頸動脈よりも、緩やかにカーブしている右鎖骨下動脈の方がプラークが堆積しやすいと考え、628人を対象にした超音波検査で頸動脈と右鎖骨下動脈のプラーク堆積量を比較した。(shikoku.news)

脳卒中について
高血圧で動脈に高い圧力が日常的にかかっている状態だと、脳の細い動脈が疲労して、突然詰まったり、出血することがあります。また、動脈硬化があれば、脳の比較的太い血管が詰まることがあります。

そうなると、血液の循環に障害が起こり、酸素や栄養が脳に届かず、その働きが低下したり脳細胞が死亡します。それによって運動機能や言語機能が麻痺したりするのが脳卒中です。
いずれも生命の危機が発生します。脳卒中の起こりかたで脳内出血、くも膜下出血、脳梗塞などに分かれます。

システムの不具合で159人がドナー登録されず:移植推進財団と日赤

骨髄移植推進財団日本赤十字社は、骨髄移植を希望する患者と骨髄の提供希望者(ドナー候補者)の情報を管理するコンピューターシステムの不具合や入力ミスで、2006年6月から今年8月にかけ、希望者計159人がドナー登録されていなかったと発表した。

財団と日赤は、患者は、より条件の良いドナー候補者が見つかって移植を受けるなどしており影響はなかったとしているが、「影響が出た可能性は十分あった。ご心配をかけ深くおわびする」としている。

通常は、財団で患者とドナーが適合するかを調べる作業が終わると、ドナーの情報は日赤のデータベースに再登録される。だが作業終了情報を財団から日赤に送信する際、たまたまほかの情報処理が重なると、日赤側に再登録情報が届かなくなっていたという。(shikoku.news)

骨髄移植について
白血病や再生不良性貧血などの病気では骨髄移植を行なうことがあります。
これは、薬剤や放射線を使って、異常な造血幹細胞を死滅させ、その後にドナーの造血幹細胞を含む骨髄液を、患者の血管に注入するものです。

拒絶反応を防ぐために、ドナーと患者のHLAという、白血球の型が一致していることが必要ですが、血縁者に適合者がいなければ、骨髄バンクから骨髄の提供を受けることになります。

移植後2〜3週間すると、健康な造血幹細胞が骨髄に定着し、血球をつくるようになります。一方で、感染症や合併症の心配もあります。ドナーのリンパ球が、患者の体内で増殖して攻撃する免疫反応(GVH反応)もその一つですが、これは免疫抑制剤を使うことによって、ある程度コントロールすることが可能です。

統合失調症、大脳に未成熟な神経細胞:マウス実験で確認

統合失調症に似た異常行動を示すマウスの脳の中に未成熟な領域があることを、宮川剛・藤田保健衛生大教授(神経科学)らが発見した。死亡したヒトの脳の研究でも同様の傾向がみられ、統合失調症の客観的な診断や治療法開発につながると期待される。11日、英国のオンライン科学誌「モレキュラー・ブレイン」に発表する。

宮川教授らはさまざまな遺伝子を欠損させたマウスの行動を網羅的に調べ、CaMK2αと呼ばれる酵素を欠いたマウスが「気分の波」など統合失調症に似た異常行動を起こすことを見つけた。

この酵素を欠くマウスは、記憶をつかさどる海馬の「歯状回」という領域の神経細胞が未成熟で、ほとんど機能していない。死亡したヒトの脳を調べた米国のデータベースによれば、統合失調症の患者は、歯状回の成熟した神経細胞を示す分子が少ない傾向にある。

宮川教授は「ヒトの統合失調症の一部は海馬の歯状回の未成熟が原因の可能性がある。成熟を促すことができれば治療法として有望だ」と話す。(毎日.jp)

統合失調症について
統合失調症は、精神疾患の中でも最も慢性・消耗性の疾患で、世界人口の約1%が罹患していると言われています。統合失調症では、明晰な思考、感情のコントロール、決断、他者との繋がり、といった患者の社会的能力が阻害されます。

成人期初期に発病(発現)することが多く、幻覚や妄想といった陽性症状と社会的引きこもりや感情鈍磨といった陰性症状が特徴的です。 日本では、70万人以上の人が統合失調症を罹っていますが、服用している薬剤を頻繁に変更する患者が少なくありません。
薬剤を変更する主な理由として、治療の効果が不十分なことや、体重増加や錐体外路系症状などの抗精神病薬による副作用が現れることが挙げられます。

統合失調症の患者は病識がない場合が多く、薬を処方どおりに服用しないことがありますので、病識がもてるまでの間は家族など周囲の人が薬を管理することが必要となります。
病気ではないと思っている人に薬を服用してもらうことは簡単ではありませんが、服用は治療の基本です。

大腸がんの新しい抑制遺伝子を発見

シンガポール国立大学の伊藤嘉明教授らの研究グループは9日までに、大腸がんの新しい抑制遺伝子を発見したと発表した。同日発行の米科学誌「キャンサー・セル」に掲載される。
この遺伝子は修復可能で、修復後はがん細胞の多くが死滅することがあるという。近い将来、早期発見に向けた検査試薬などを開発できるとしている。

大腸がんの抑制遺伝子は従来「APC」が知られていた。伊藤教授らは細胞増殖にかかわる「RUNX3」を加えた両遺伝子が大腸がんの発症や進行を抑える可能性があることを突き止めた。(NIKKEI NET)

大腸がん
その形態によって腺がんと表在性のがんに分けられます。大腸がんの90〜95%を占めるのは、粘膜層の腸腺に発生する腺がんです。これは、大腸の内側にできるポリープ(良性腫瘍)の一部ががん化し、腸壁の内部まで浸潤していくものです。

このタイプの大腸がんは比較的発見が容易です。またポリープががんに変化するまでには何年もかかるため、ポリープのうちに切除すれば、がんを予防することができます。

これに対し、もう一方の表在性のがんは、初めから粘膜表面にそってがん病巣が広がります。そして、腸壁の内部に広がったり腸の外側へ飛び出したりしないため、通常の造影剤を用いたエックス線撮影などでは発見しにくく、進展するまで気づかないこともあります。しかし近年、大腸がんの検査技術は急速に進歩しており、初期がんでも発見率が上昇しています。

人間ドックで「異常なし」の受診者が増加:メタボ関心が影響か

日本人間ドック学会は、2007年に人間ドックを受けた人のうち、「異常なし」と判定されたのは11・8%で、集計を始めた1984年以降で初めて、前年より増加したと発表した。
学会は「メタボリック症候群が『メタボ』という流行語になるなど、国民の健康への意識が向上した結果ではないか」と分析。この傾向を定着させたいとしている。

調査対象は学会などが指定する約800施設で受診した約296万人。異常があった検査項目のうち最も多かったのは高コレステロールと肝機能異常で、ともに25・7%。肥満が25・0%で続いており、上位3項目は昨年と変わらなかった。食生活や運動など生活習慣との関連が深いものが目立った。

異常なしと判定された受診者を年代別にみると、49歳以下は06年と比べて増加したが、50歳以上はわずかに減少していた。(shikoku.news)

人間ドック
生活習慣病などについて体全体の健康状態をチェックするシステムです。専門的な精密検査や特定の臓器を詳しく調べるわけではありません。特別な症状がある場合は、それに特化した検査を受けたほうがよい場合もあります。

家族に高血圧が多い、狭心症の発作があったなど特定の病気が心配な人には、臓器別・疾患別の専門ドックや専門外来で検査を受けるとよいでしょう。

日米でも補助人工心臓の治験へ:テルモ

テルモは日米で、重い心不全患者の体内に埋め込み心臓の働きを助ける最先端医療機器の「補助人工心臓」を開発する。年内にも治験を始め、米国で3年後、日本でも早期の実用化を目指す。
補助人工心臓が必要な心臓移植待ちの患者は世界で約20万人いるといわれる。テルモはすでに欧州で販売しており、日米でも実用化して同分野で先行する欧米勢を追う。

補助人工心臓は体内に埋め込んだポンプを心臓の左心室とつなぎ、血液を体内に送り出す仕組み。血液を送る羽根車を改良。血流の停滞を防ぎ、人工心臓の弱点である血栓の発生を抑えた。欧州では昨年8月に発売。治験も含め約60人の患者に埋め込んだ。治験で同機器を埋め込んだ患者が3年を超えて生存するなどの成果が出てきたため、日米でも治験に乗り出す。(NIKKEI NET)

人口心臓
心臓の機能が著しく低下し、内科的あるいは外科的治療に反応しない重症の心不全になると、心臓機能の機械的な補助や置換が必要となります。このため、人工心臓や心臓移植の研究から臨床応用が進められてきました。

人工心臓には、自然心臓を摘出してとりかえる「全置換型人工心臓」と、自然心臓を残してその近くに設置して機能の100%までの代行を行なう「補助人工心臓」があります。現状では植え込み携帯型の補助人工心臓の開発・臨床応用が主に行なわれています。

日立メディコが閉塞感のないMRIを開発

日立メディコは開放型で高磁場のMRI(磁気共鳴断層撮影装置)の1号機を米国の総合病院に納入した。検査を受ける人が閉じこめられた感じがせず、磁場を高めたので検査時間も短い。

MRIは体に痛みを与えず脳や内臓を診断できるが、従来のものは狭いトンネルに体を入れるため、閉所恐怖症の人などには使いにくかった。日本でも年度内に発売予定。(asahi.com)

MRI(磁気共鳴断層撮影装置)
磁場の中で、水素原子が共鳴しやすい周波数の電磁波を与えると、水素原子はいったんそのエネルギーを吸収して、後で電磁波として放出する性質があります。これを分析すると、水や軟部組織、脂肪などをコントラストよく区別できる画像をつくることができます。この水素原子の性質を利用したのがMRI検査です。

磁場を不均一にする金属などがない限り、撮影部位に制限はなく、任意の部位の画像を作成することが可能です。実際の検査は、撮影部位の回りにコイルと呼ばれる電磁波の受信機をつけた状態で、均一な磁場が作られた装置の中に入って、数分間動かずにいれば終了です。

塩野義製薬がアメリカのサイエル・ファーマを買収へ

塩野義製薬は1日、米製薬会社サイエルを約14億2400万ドル(約1500億円)で買収すると発表した。9月中にTOB(株式公開買い付け)を行いサイエル社の全株取得を目指す。塩野義は世界最大の製薬市場の米国で自社開発品の販売体制を整える。

サイエルは1992年の設立で、糖尿病などの治療薬に特化している。従業員920人のうち770人が営業担当で、強力な販売網を持つ。塩野義は2012年ごろにも米国で肥満症治療薬などを売り出し、本格進出の足がかりにする。サイエルの07年12月期の売上高は前年同期比30%増の3億8200万ドル、営業利益は20%増の7800万ドル。(YOMIURI ONLINE)

塩野義製薬
製薬業界の中では抗生物質、中でもセフェム系に強いことで知られています。セフェム系第一世代のケフリンに始まり、シオマリン、フルマリン、ブロアクト、さらに内服用のケフレックス、ケフラール、フロモックスなど、同社の主力製品に占める抗生物質の比率は高くなっています。ただし、抗生物質は使いすぎにより細菌の耐性化が進み、適正使用が叫ばれたことから、医療機関での使用量は減っています。

抗がん剤「エルプラット」の効能追加申請:ヤクルト

ヤクルト本社は、抗がん剤「エルプラット」について、結腸がんを手術した患者に再発予防の目的で投与する「術後補助化学療法」の効能追加を厚生労働省に申請したと発表した。
主力の抗がん剤「カンプト」の特許が2009年7月までに世界各国で切れるため、エルプラットの投与対象となる患者数を増やし、売り上げの維持、拡大を目指す。

エルプラットはこれまで、手術では切除しきれない進行がんや再発がんの患者に対する投与で認可を受けていた。日本では年間6万人以上が新たに結腸がんにかかるとされており、新しい療法で投与される可能性がある進行がん患者は年間8000人いるとみられる。(NIKKEI NET)

結腸がん
大腸のうち、結腸(上行、横行、下行、S状)にできた悪性の腫瘍を結腸がんといいます。最もがんができやすいのは、直腸に近いS状結腸となっています。

結腸がんの初期症状の代表的なものは血便です。便が病巣を通過する際に病巣をこするため、便の周りに血が筋のようについたり、便の中に血が混じったりして便が黒っぽくなったりします。
さらに進行すると、残便感、腹痛・腰痛・肛門痛、腹部膨満感、貧血などの症状が現れます。

1日3杯以上のコーヒーで、子宮体がんのリスクが低下

コーヒーを1日3杯以上飲む女性は、ほとんど飲まない女性に比べ、子宮体がんになる危険度が約6割も低いとの疫学調査結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)が1日発表した。

子宮体がんは、肥満や糖尿病の人、女性ホルモンの働きの活発な人がなりやすいとされる。研究班の島津太一国立がんセンター研究員は「コーヒーが血糖値を下げたり、女性ホルモンの働きを調整したりすることで、危険度を下げているのではないか」と話している。(shikoku.news)

子宮体がん
月経として剥離する子宮内膜の細胞ががん化したものです。閉経後の人に多いのですが、近年は閉経前の若年性のものも増えています。明らかになっている原因は、女性ホルモンのバランスの崩れです。そこに体質などの要因が加わりがんが発生すると考えられています。

生理不順、妊娠・出産経験がない、肥満、治療でホルモン薬を使っている、などの女性は注意が必要です。

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