ボグリボース(ベイスン)が糖尿病の発症予防で保険適用に

食後高血糖改善薬として広く用いられているαグルコシダーゼ阻害薬のボグリボース(商品名:ベイスン)に、糖尿病予備軍である耐糖能異常(IGT)の段階で投与すると、2型糖尿病の発症を抑制するという、新しい効能・効能が加わりました。ただし保険適用となるのは、「耐糖能異常」で、食事療法および運動療法を3〜6ヶ月間行っても改善しない人のうち、高血圧脂質異常症のいずれかの基礎疾患がある患者に投与した場合、となっています。

IGTの段階でボグリボースを使用することは糖尿病への悪化を予防するだけでなく、動脈硬化も防ぐことにもなります。長い目で医療費削減の大きいことから、厚生労働省の今回の決定は画期的と評価されています。

Lancet誌には、順天堂大大学院の河盛隆造教授らによる多施設共同試験の結果が掲載されており、それによると、ボグリボースが高血圧、脂質異常賞、肥満、糖尿病の家族暦といった危険因子を持つ2型糖尿病の発症を優位に抑制していました。

今回のように、疾患の発症予防に治療薬の適応が拡大されるケースはまれですが、過去には抗血小板薬だるアスピリン(バイアスピリン)でも狭心症などの発症抑制で保険適用しています。ただし、薬事承認で効能効果として認められた、2型糖尿病の家族歴や肥満を有する人への投与については、現時点では保険適用の対象とはなっていません。

川崎病の原因を解明:順天堂大学チーム

順天堂大学の山城雄一郎特任教授らの研究グループは、乳幼児の原因不明の難病・川崎病が、体内で大量に増えた複数の細菌の感染によって引き起こされる可能性が高いことを突き止めた。従来の治療法では効果のない患者の治療にも成功しており、研究結果は英科学誌「イミュノロジー」(電子版)に掲載された。

研究チームは、患者ののどや小腸に、毒性の弱いブドウ球菌や、ありふれたタイプの桿菌の仲間が、通常の10倍〜100倍も存在することに気づき、詳しく調べた。その結果、〈1〉ブドウ球菌によって免疫反応が強まり、高熱や腫れの原因になる〈2〉桿菌の仲間は血管内皮細胞にHSP60という特殊なたんぱく質を作らせ、これが免疫細胞の標的となり、冠動脈で過剰な免疫反応が起きる――ことを突き止めた。

炎症を抑える血液製剤を大量に投与しても効果がない患者7人に、ブドウ球菌や桿菌を抑えるST合剤という抗菌薬を投与したところ、6人が回復した。山城教授は「細菌の組み合わせによって症状が変わると考えられる。数滴の血液から細菌の種類を特定できるので、さらに多くの症例を調べれば治療法を確立できるだろう」と話している。(読売新聞)

川崎病
主に4歳以下の子供に見られる病気で、全身の血管が炎症を起こします。急に39度前後の熱が出て、5日以上続き、発熱後2〜3日後に全身に発疹が出ます。首のリンパ節が腫れ、目は充血し、唇は赤くなり、したにはブツブツが現れます。

冠動脈に血栓ができやすいので、入院してアスピリンや血管凝固防止剤で治療を行います。川崎病に罹った子供の数%は心臓血管障害が残るため、かぜかなと思っても上記の疑わしい症状に気がついたならば、医師に診てもらうようにしましょう。

痛風リスク26倍の遺伝子を発見:防衛医科大ら

激しい関節痛を伴う生活習慣病、痛風の主要な原因となる遺伝子の変異を、防衛医科大東京薬科大など11機関のチームが突きとめた。患者の8割がこの変異を持ち、ない人に比べて26倍痛風になりやすい変異もあった。個人差に応じた予防や治療法の開発につながるという。4日付の米科学誌サイエンス・トランスレーショナル・メディシン電子版に掲載される。

チームが見つけたのは、腎臓や腸管から尿酸を体外へ排出する働きをもつと考えられる「ABCG2」という遺伝子。この遺伝子の配列のうち、尿酸が排出されにくくなる変異を5カ所突きとめた。

痛風患者を含む尿酸値の高い人と正常値の人計1千人以上の男性を対象に、変異の様子を調査。五つの変異のうち重要な変異は2カ所で、患者の8割がどちらかの変異を持っていた。変異の組み合わせによって、尿酸の排出機能が4分の1以下に減る患者が1割おり、全く変異を持たない人よりも26倍痛風になりやすいことも分かった。(asahi.com)

痛風
血液中に尿酸が増す病気で、激しい関節痛が特徴です。患部は赤く腫れ、圧痛もあります。治療せずにそのまま放置していると、心臓や血管障害を引き起こしたり、尿路結石になったりする頻度が非常に高くなります。

治療の目的は疼痛対策ではなく、続発しやすい心臓障害、脳障害、腎臓障害の予防です。痛みが起こるような痛風は、これらの障害のリスクがあるということです。

ロタウイルス感染の予防ワクチン「ロタリックス」を承認申請へ

グラクソスミスクラインは幼児の胃腸炎を引き起こすロタウイルスの感染を予防するワクチンを年内にも日本で承認申請する。実用化すれば同ウイルス向けでは日本初のワクチンとなる。日本では感染症の対策に治療薬の普及が先行しているが、新型インフルエンザの流行でワクチンの重要性が見直されている。

年内にも承認申請を目指すのは「ロタリックス」。幼児が感染すると激しい下痢や脱水症状を起こすロタウイルスへの感染を予防する。世界100カ国以上で承認を受けている。日本では年内に投入する子宮頸(けい)がん向けとともに同社の主力ワクチン。(NIKKEI.net)

ロタウイルスと感染性胃腸炎
10歳以下の小児に多く見られる感染性胃腸炎は、病原性大腸菌やサルモネラなどの細菌、それにロタウイルスやノロウイルスなどのウイルスによって引き起こされます。症状は原因菌・ウイルスによって多少の違いはあるものの、発熱、下痢(水様便、血便など)、腹痛、悪心、嘔吐などがその代表です。

近年は冬になると、ロタウイルスによる乳幼児冬季白色下痢症が多く発生するようになっています。これらの病原体のほとんどが、食べ物や飲み水などを介した経口感染で体内に侵入しますので、母親から離乳食のスプーンや、口移しで食べ物を与える場合には注意が必要です。

初の国産インフル治療薬「ペラミビル」が誕生へ

塩野義製薬は4日、開発中のインフルエンザ治療薬「ペラミビル」について厚生労働省に成人向け製造販売の承認申請を行ったと発表した。ペラミビルは季節性インフルエンザと同様、新型インフルエンザに対してもタミフルとほぼ同等の効果が見込める。国の審査を経て、来年にも初の国産インフルエンザ治療薬が誕生する見通しだ。

ペラミビルは点滴薬で、米バイオクリスト・ファーマシューティカルズ社から導入、塩野義製薬が国内での独占的開発・販売権を取得している。タミフル(経口薬)やリレンザ(吸入薬)の処方が困難な重症入院患者らに向いており、治療の選択肢を広げることが可能になる。静脈注射で投与するため胃腸への影響が少なく、回数も1度で済むのが特長。(jiji.com)

新薬開発の成功確立は2万分の1
新薬を開発するには、基礎研究(2〜3年)の段階でまず化合物を組み合わせて薬の「タネ」を探します。そして治験の前段階である非臨床試験(3〜5年)において、動物による試験で安全性を確かめます。

動物での安全が確認されれば、いよいよ人間による臨床試験(3〜7年)が行われます。臨床試験は3段階に分かれており、まず健康な人に渉猟を投与し、安全性を確認します(第1相)。次に少数の患者に投与して、適切な投与量や投与期間を検討します(第2相)。最後に大規模な症例を集めて、プラセボ(偽薬)との優位差を確認します(第3相)。

この段階を経て、はじめて厚生労働省に薬として販売してよいかどうかの審査を行なうことができます。承認審査には1〜2年かかりますが、欧米と比較すると平均2.5年の承認遅れ(ドラッグラグ)があるため、その縮小が課題となっています。

関連リンク
インフルエンザ情報サービス:予防法・治療法を解説(中外製薬)

開業医と勤務医の所得格差を縮小へ:診療報酬改定

長妻昭厚生労働相は3日のテレビ朝日番組で、2010年度の診療報酬改定に関し「どの医者も大変だが、勤務医にさらに着目した対策が必要だ」と指摘し、勤務医への配分を手厚くすることで、開業医と勤務医の所得格差を解消すべきだとの考えを強調した。

08年度の医師の年収は、開業医である一般診療所の院長は平均2522万円で、病院勤務医の同1450万円の約1.7倍。導入を予定している「年金通帳」については、通帳に印字可能な現金自動預払機(ATM)の設置が必要だとした上で、「全国の社会保険事務所だけでは足りない。既にATMがある郵便局のネットワークと連動させたい」と述べた。(河北新報)

診療報酬改定
08年度診療報酬の改定率は、医師らの技術料にあたる本体部分が8年ぶりにプラスに転じ、0.38%の引き上げとなりました。広範にわたる改定項目の中で特徴的なことは、まず疲労する勤務医の負担減策を講じたこと、それを踏まえつつ病院は入院、診療所は外来という機能分化を一層進める点数設定になったことです。

勤務医対策では、医師の事務作業を補助する職員「医療クラーク」に対する加算、診療所での夜間・早朝などの診療を評価した加算を新設しました。また、社会問題となっている医師不足は、診療所でなく病院で顕著なことから、診療所向けの財源のシフトも行われました。

関連リンク
開業医の年収、勤務医の1.7倍 厚労省、中医協で報告

ぜんそくを引き起こす「悪玉」細胞をマウスで発見

理化学研究所の研究チームはアレルギー性ぜんそくなど気道過敏症を引き起こす細胞を突き止めた。ぜんそく治療薬の開発に向けて大きな前進が見込まれる。

研究チームは、気道過敏症に中心的な役割を果たす細胞が、受容体「IL−17RB」を発現するNKT細胞であることを発見した。マウス実験で、IL17RB陽性のNKT細胞を移入するとぜんそく症状が現れた。

今後、IL−17RBを発現したNKT細胞の機能を抑制する治療薬を開発することでアレルギー性ぜんそく克服が可能になる。(Sankei BusinessI)

ぜんそくについて
呼吸困難に陥り、息づかいも荒く、呼吸のたびにゼーゼーと音を立てる発作を起こす病気です。咳と痰も出ます。発作は何時間か経つと自然におさまります。
発作中はとても苦しいのですが、いったん発作がおさまると、健康な人と見分けがつかないほど元気です。こういった状態を何年にもわたって繰り返します。

ぜんそく発作はアレルゲン(ちりやほこり、ダニなど原因となる物質)の吸入とは別に風邪をひくこと、天候(とくに寒冷)の影響、過労、運動、薬の服用、精神的ストレスなども誘因となります。

新規のエイズウイルス(HIV)感染者・患者の合計が過去最多

厚生労働省エイズ動向委員会(委員長=岩本愛吉・東京大教授)は、3か月ごとに公表される、新規のエイズウイルス(HIV)感染者・患者の合計が413人と過去最多を記録したと発表した。患者・感染者の累計は1985年の統計開始以来、1万5000人を突破した。

今回発表されたのは、6月30日〜9月28日までに報告された新規感染者・患者数。感染者数は294人(男性282人、女性12人)と過去最高。年齢別にみると30歳代が116人、20歳代が83人と多く、同性間の性的接触による感染が211人(72%)と最多だった。また、新たにエイズを発症して患者と認められた人は119人で、2004年同期に次ぐ過去2位を記録した。

感染、患者数の累計は1万5037人。岩本委員長は「感染の広がりと検査件数の増加で、新規感染者が増えている。早期治療、感染拡大防止のためにも検査や、予防に関する普及啓発に努める必要がある」と話している。(YOMIURI ONLINE)

エイズ / HIV感染症
エイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染によって起こり、慢性的に経過する病気です。HIVに感染するとリンパ球の機能が障害され、免疫力が低下・崩壊するため、さまざまな感染症や悪性腫瘍など治りにくい病気が起こってきます。

かつては非加熱製剤の輸血も原因の一つでしたが、現在、感染源は患者やキャリアの血液、精液、唾液、膣分泌物、母乳です。しかし、大多数は性行為による感染であり、それ以外の日常生活では感染することはありません。

新種のエボラウイルスを発見:米疾病対策センター

アフリカ東部のウガンダで昨年流行し、37人が死亡したエボラ出血熱は、新種のエボラウイルスが原因であることがDNA解析で分かったと、米疾病対策センターの研究チームが、米専門誌「プロス・パソジェンズ」に発表した。

エボラウイルス

致死性のエボラウイルスとしては「ザイール」「スーダン」と呼ばれるタイプに続き3種目。致死率は36%以下で、80−90%のザイール、50−55%のスーダンより低い。

既存のタイプと比べDNA配列が30%以上も異なるため、発生直後にはエボラウイルスであることの確認にも手間取ったという。チームはこのウイルスを迅速に特定できる診断法の開発が必要だと指摘している。(Shikoku news)

エボラ出血熱
2〜21日の潜伏期のあと、突然の高熱、結膜炎、咽頭痛、筋肉痛、頭痛、下痢など、重症のインフルエンザのような症状がみられ、次いで胸痛や腹痛、吐血、下血などの出血症状が起こります。

自然界からの感染経路は不明ですが、人から人へは血液、体液、排泄物との直接接触、飛まつなどによって感染します。特別な治療法はなく、輸液、呼吸や心臓の働きの管理など、対症療法が基本となります。

妊婦の喫煙は子供の動脈に損傷の恐れ:オランダ

妊娠中の喫煙により子どもの動脈に損傷が生じる確率が高まり、心臓発作や卒中になりやすくする可能性があると、オランダの研究者らが19日発表した。妊娠中の喫煙についてはこれまでにも、出生時の低体重など幾つかの健康リスクが研究で確認されている。

専門誌「Arteriosclerosis, Thrombosis and Vascular Biology」に発表された研究は、オランダの若年層732人(平均年齢28歳)を対象に実施。うち29%は母親が妊娠中に喫煙していた。

超音波検査で頚動脈の内壁の厚みを測ったところ、喫煙者から生まれた人は3%厚かった。動脈の内壁が厚いのは動脈硬化につながる兆候と指摘されている。(REUTERS)

動脈硬化
本来ならば弾力性に富んだ動脈壁が、硬くなった状態です。進行すると血液の流れが悪くなり、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、大動脈瘤などを引き起こします。

リンパ節注射の減感作療法で花粉症を3ヶ月で改善

花粉症などのアレルギー患者に原因物質を繰り返し注射する「減感作療法」を、3か月で済ませることに、チューリヒ大学病院などの研究チームが成功した。皮下でなく、そけい部のリンパ節に注射する方法で、副作用も従来の方法より少ないという。米科学アカデミー紀要電子版に10日、発表された。

減感作療法は通常、原因物質のエキスを少量ずつ、約3年かけて注射する。研究チームは58人の花粉症患者に対し、リンパ節へ直接、1か月おきに計3回だけ注射する新手法を試してみた。

開始から4か月後に検査したところ、アレルギー症状が劇的に緩和され、治療前に比べ平均10倍の花粉量がないと鼻炎が起きなくなっていた。効果は開始から3年後も持続し、副作用も程度が軽いものが6件起きただけだった。(YOMIURI ONLINE)

花粉症について
スギやヒノキなどの花粉をアレルゲンとする季節性のアレルギー症状です。
からだが花粉を「自己ではないもの」として認知すると、これに対して抗体をつくります。
ここに花粉が再び入ってくると、抗原抗体反応が起き、この反応が刺激となってヒスタミンなどの化学物質が放出されます。その結果、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみといったアレルギー症状がもたらされるのです。

初めて花粉症になった年は、抗ヒスタミン薬などの対処療法しかありませんが、次の年からは、花粉が飛び始める2週間前ごろから、抗アレルギー薬を飲んで、症状を軽くするという方法があります。

また、時間はかかりますが、原因抗体に対する過敏性を低下させて、アレルギー反応を起こさないような体に作り変える、減感作療法という方法もあります。

統合失調症特有の症状は、酸素の減少が一因

統合失調症の患者に特有に見られる精神症状は、神経細胞のネットワーク化に関係する酵素の減少が一因となって起きることを、米コロンビア大の向井淳研究員らが突き止めた。
この酵素の補充など新たな治療法に道を開く成果で、ネイチャー・ニューロサイエンス誌に発表した。

向井さんらは、白人の統合失調症患者の約2%で22番染色体の小さな領域(27遺伝子)が欠損していること、その領域が抜け落ちた人の約30%で統合失調症が発症することにそれぞれ着目。この領域が欠損したマウスを人工的に作った。マウスは活動量が少なく、刺激に対する反応の適応が低下するなど、統合失調症患者特有の行動異常が見られることを確認した。

向井さんは「この遺伝子の欠損で、統合失調症患者の病態に似た神経細胞の機能異常に結びつくことがわかった。病気の仕組み解明や治療法確立につながる成果だ」と話している。(YOMIURI ONLINE)

統合失調症について
統合失調症は、精神疾患の中でも最も慢性・消耗性の疾患で、世界人口の約1%が罹患していると言われています。統合失調症では、明晰な思考、感情のコントロール、決断、他者との繋がり、といった患者の社会的能力が阻害されます。

成人期初期に発病(発現)することが多く、幻覚や妄想といった陽性症状と社会的引きこもりや感情鈍磨といった陰性症状が特徴的です。 日本では、70万人以上の人が統合失調症を罹っていますが、服用している薬剤を頻繁に変更する患者が少なくありません。
薬剤を変更する主な理由として、治療の効果が不十分なことや、体重増加や錐体外路系症状などの抗精神病薬による副作用が現れることが挙げられます。

統合失調症の患者は病識がない場合が多く、薬を処方どおりに服用しないことがありますので、病識がもてるまでの間は家族など周囲の人が薬を管理することが必要となります。
病気ではないと思っている人に薬を服用してもらうことは簡単ではありませんが、服用は治療の基本です。

脳動脈瘤の原因遺伝子を解明:東海大の井ノ上逸朗教授ら

東海大の井ノ上逸朗教授らは、くも膜下出血を引き起こす脳動脈瘤の原因遺伝子を突き止めた。遺伝子は3種類で、脳動脈瘤になるリスクの値が最大で7倍になるという。
各遺伝子の働きを詳しく解明すれば予防や治療に役立つとみている。米科学誌ネイチャー・ジェネティクスに10日、論文を発表した。

日本人と欧州人の患者2200人と健康な人8000人を対象に、ゲノム(全遺伝情報)配列を解析した結果、配列の3カ所にある個人差が、脳動脈瘤の有無と強く関係していることが分かった。3カ所ともに特定タイプの場合、日本人ではリスク値が7倍程度になる。(NIKKEI NET)

脳動脈瘤
脳の動脈壁が、コブのように膨らんでくる病気です。膨らんだ部分は破れやすく、くも膜下出血や脳出血の原因になるため、根元をクリップで留める手術などが行なわれます。

脂肪肝の予防にコーヒーが効果的:三越総合健診センター

コーヒーに脂肪肝を抑制する効果があることが、三越総合健診センター(東京都新宿区)の船津和夫所長らの調査で分かった。脂肪肝の人はコーヒーを飲む量が少なく、飲む量が減った人は発症する率が高かった。

調査は同センターで肝機能検査、腹部超音波検査を含む健診を継続的に受けている25〜60歳の男性1612人を対象に実施。健診時に1日当たりコーヒーを飲む量を聞き、1999年から2004年までのデータを分析した。(時事)

脂肪肝
肝臓の30%異常の肝細胞に中性脂肪がたまった状態のことで、肥満、アルコール、糖尿病が三大原因です。自覚症状がほとんどないため、定期健診などで偶然発見されることが多いです。診断には血液検査だけでは不十分なので、最も有効な腹部の超音波検査をあわせて行います。

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