心筋梗塞の発症リスクを高める遺伝子を発見:三重大グループ

がん、脳卒中と並ぶ三大成人病の一つで、年間約5万人が死亡する心筋梗塞の発症に関与する2つの遺伝子を、三重大学の山田芳司教授(分子遺伝疫学)らの研究グループが世界で初めて発見しました。研究結果は、欧州動脈硬化学会誌「Atherosclerosis」とその電子版に掲載されています。心筋梗塞の遺伝的リスク検出法として特許を出願中で、個人の遺伝子情報に基づいた生活習慣病の予防につながると期待されています。

山田教授らは、A・T・G・Cの塩基で構成されるヒトゲノム(全遺伝情報)について、個人ごとの細かな配列の違いに着目。日本人と韓国人のゲノム(計1万7400人)を比較した結果、「BTN2A1」という遺伝子の塩基配列で、特定の部分がCからTに置き換わっていると、血管を詰まらせる血栓の形成が促進され、心筋梗塞の発症率が約1.5倍に高まることを発見しました。

また、遺伝情報に基づいてタンパク質を調節しているILF3遺伝子の3種類のうちG型の2種類を持つ人の場合も、心筋梗塞の発症率が1.35倍になることがわかりました。しかし、この遺伝子が心筋梗塞の発症にどういったプロセスで関与するかまでは判明しなかったとのこと。

生活習慣病の発症には、食事や喫煙などの環境要因にくわえて、遺伝要因も関係すると考えられてきました。今回の研究結果を踏まえて、山田教授は「遺伝情報を活用して、一人一人に適した予防や治療法の開発につなげたい」としています。

パーキンソン病の発症を28倍強める遺伝子を発見

神経伝達物質ドーパミンの不足により手足の震えなどが起きる神経性の病気「パーキンソン病」の発症に深くかかわる遺伝子を、辻省次・東京大教授(神経内科)と戸田達史・神戸大教授(同)の研究チームがが発見し、米医学誌電子版に11日発表した。

研究チームは、先天性の代謝異常症「ゴーシェ病」の患者家族や親類にパーキンソン病患者がみられることから、ゴーシェ病の原因遺伝子である「GBA」に着目。日本人のパーキンソン病患者534人と、健康な544人のGBA遺伝子の塩基配列を解読した。

すると、患者の50人にGBA遺伝子の変異がみられる一方、健康な人では2人だけで、変異による発症の危険は28倍という計算結果になった。さらに、この遺伝子に変異のある患者は、変異のない患者に比べて平均で6歳若く発症することも分かった。(Shikoku.news)

パーキンソン病とは?
中脳にある黒質(黒い色素を含む細胞が集まっている場所です)の神経細胞が変性するために、手足のふるえ、筋肉のこわばり、動きの低下などの症状が現れてくる病気です。

不随意運動(無意識に行われる筋肉の動き)をコントロールしているのは大脳基底核で、大脳基底核へ情報を伝達するのは、中脳の黒質から放出されるドーパミンという神経伝達物質です。
その黒質が何らかの影響で損傷を受け、ドーパミンが不足して大脳基底核が正常に機能できなくなるために起こると考えられています。

日本における患者数は、平成17年度厚生労働省患者調査より約14万5000人と推計されていますが、50〜60歳代で発症することが多く、高齢化に伴って患者数は増加しています。

マイコプラズマ肺炎の患者が増加中:国立感染研

インフルエンザが流行する一方、高熱や激しいせきが長く続く「マイコプラズマ肺炎」にかかる人も増えている。市販薬は効かず、治療が遅れると重症化する恐れもあり、専門家は注意を呼び掛けている。

肺炎マイコプラズマ

国立感染症研究所(東京)によると、定点観測している全国約450の医療機関から報告された患者数は、11月10日から今月7日までに857人で、昨年の同じ時期より96人増えた。

病原体は「肺炎マイコプラズマ」と呼ばれる細菌の一種。気管支で増殖し、炎症を引き起こす。感染すると高熱が出て、乾いた激しいせきが長く続くのが特徴。
せきのしぶきでうつるため、学校や会社などで集団感染するケースが多い。治療が遅れると、体力が弱い幼児や高齢者は死亡する恐れもある。予防には手洗いやうがい、マスクをすることが有効という。(産経ニュース)

マイコプラズマ肺炎とは?
肺炎マイコプラズマという、細菌によく似た微生物病原体の感染によって発病します。患者の咳とともに空気中に飛び散って感染します。症状としては、熱とともに、睡眠に支障をきたすほどの強い咳が長時間続きます。

発熱も一定ではなく、38〜40度くらいまで出ることもあれば、微熱程度とか、あるいはまったく熱が出ないこともあります。また、咽頭炎や気管支炎を併発することもあります。治療にはテトラサイクリン系やマクロライド系の抗生物質の投与が有効です。

分子標的薬「ネクサバール」の副作用で注意喚起

がん細胞だけを狙い攻撃する新しいタイプの抗がん剤「ソラフェニブトシル酸塩」(販売名ネクサバール錠)を使った腎細胞がん患者2人が、副作用が疑われる急性肺障害で死亡していたことがわかった。厚生労働省は、医師らに注意喚起するよう販売企業に指示した。

同剤は「分子標的薬」の一つ。進行して切除が不可能だったり、転移したりした腎細胞がんに使われる。製造販売元のバイエル薬品などによると、使用患者数は11月までで約2千人。

同社が厚労省に報告した内容によると、投与患者4人が間質性肺炎などを発症し、うち2人が亡くなった。急性肺障害は承認前には見つかっていなかった副作用と考えられるとして、厚労省は同社に対し、薬の添付文書に「重大な副作用」として追記するよう指導した。(asahi.com)

分子標的薬とは?
がん細胞のもつ特異的な性質を分子レベルでとらえ、それを標的として効率よく作用するようにつくられた薬です。がん細胞を狙って作用するため、副作用をより少なく抑えながら治療効果を高めるとして期待されています。

しかし、正常細胞に全く作用しないわけではなく、一部の分子標的薬は重大な副作用(イレッサによる間質性肺炎は記憶に新しいところです)が起こることも報告されています。使用には十分な注意が必要とされています。

特発性肺線維症薬「ピレスパ」が発売:塩野義製薬

塩野義製薬は、肺の細胞壁が硬くなり呼吸困難などの症状が出ることがある「特発性肺線維症」の治療薬「ピレスパ(一般名ピルフェニドン)」を発売したと発表した。


(この写真はピレスパとは関係ありません)

同症は国の難病指定を受けており、ピレスパは世界で初めての治療薬という。国内売上高は2008年度で1億6000万円、17年度で23億5000万円を目指す。(NIKKEI NET)

特発性肺線維症
肺胞壁の線維化が進み、肺活量が減少する原因不明の疾患です。症状が進行すると肺での酸素と二酸化炭素の交換が困難になり、酸素吸入療法が必要な場合もあり、重症のケースでは難病指定となっています。

補助人工心臓の治験中に脂肪:国立循環器病センター

国立循環器病センターで臨床試験(治験)中の補助人工心臓を装着した少年が約2週間後に心肺停止となり、重い脳障害を負って死亡していたことが分かった。同センターによると、少年は心筋の働きが落ちて心臓が肥大化する「拡張型心筋症」と診断され、昨年春にセンターに入院。未承認の補助人工心臓「エバハート」の治験に本人が同意した。

装着手術の約2週間後に容体が急変。一時、心肺停止となり緊急手術が実施されたが、脳に重いダメージを受け、意識不明のまま約1年後の今年春に死亡した。センター側は、少年が意識不明となってからも家族に治験の継続を勧め、家族の代理承諾で少年が死亡するまで治験を続けていた。

エバハートを開発したサンメディカル技術研究所によると、治験は2005年5月から今年8月までに東京女子医大病院埼玉医科大など5施設で計18人に実施し、これまで5人が死亡。6カ月生存率は89%、1年生存率83%で、承認申請を近くする予定という。(47NEWS)

人口心臓
心臓の機能が著しく低下し、内科的あるいは外科的治療に反応しない重症の心不全になると、心臓機能の機械的な補助や置換が必要となります。このため、人工心臓や心臓移植の研究から臨床応用が進められてきました。

人工心臓には、自然心臓を摘出してとりかえる「全置換型人工心臓」と、自然心臓を残してその近くに設置して機能の100%までの代行を行なう「補助人工心臓」があります。現状では植え込み携帯型の補助人工心臓の開発・臨床応用が主に行なわれています。

肺がんや膵臓がん、リウマチの早期発見につながる物質を特定

北海道大は、塩野義製薬と共同研究で肺がんや膵臓がん、リウマチの早期発見につながる可能性がある物質を特定したと発表した。血液検査により、がんなどを早期発見できるようになるという。

これは糖質が鎖のように結合して細胞表面から突き出した「糖鎖」と呼ばれるもので、がんなどの診断や経過観察に役立つと期待されている。北大は血液に含まれる糖鎖を解析する機器で、健康な人とがん患者などの糖鎖の量の差を解析。肺がんと膵臓がんでは、それぞれ特定の糖鎖が患者の方が健康な人より少なくなり、リウマチでは逆に、別の糖鎖が患者の方が健康な人より多くなることを突き止めた。

一滴以下の血液での解析が可能で、肺がんでは約90%、膵臓がんでは約93%、リウマチでは約96%の確度で区別できるとのデータが得られたという。実用化されれば早期発見が極めて困難だった肺がんや膵臓がんを、健康診断で発見できるようになる。(Shikoku.news)

リウマチ
自己免疫疾患のひとつで、手足の関節のこわばりや違和感、はれなどを主体に、微熱や倦怠感、体重減少など、さまざまな症状が徐々に現れてきます。
次第に関節炎の症状が現れてきて痛みだします。この関節炎は数ヶ月程度の周期で悪化と軽快を繰り返し、放置しておくと関節が変形したまま動かなくなり、全身にも症状が広がります。

心臓や肺、消化管などに血管炎が起こり、心筋梗塞、肺臓炎、腸梗塞などの症状をひきおこす悪性関節リウマチは、厚生省の特定疾患に指定されています。

シェーグレン症候群の発症メカニズムを解明

免疫異常で目の組織などに炎症が起きる難病の「シェーグレン症候群」が、女性ホルモン低下に伴う特定のタンパク質の活性化によって引き起こされるのを、徳島大の林良夫教授らのチームが解明した。林教授は「このタンパク質を薬などで抑えることができれば、新たな治療法につながる可能性がある」としている。

チームは、網膜のがんに関係する「RbAp」というタンパク質の一種に着目。マウスを使った実験で、女性ホルモン濃度が低下するとRbApをつくる遺伝子が活性化し、過剰に働くとシェーグレン症候群に似た症状が出るのを確かめた。

詳しく調べると、RbApは涙腺などに細胞死を引き起こし、それが炎症反応をさらに暴走させる悪循環を生んでいた。林教授は「更年期の女性が発症しやすいメカニズムがようやく分かった」としている。(共同ニュース)

シェーグレン症候群
涙腺などの目の組織に炎症が起こって、涙や唾液が出にくくなる病気です。目は乾いて異物感があり、口も渇くため食べ物が食べにくくなります。関節リウマチや強皮症などの膠原病と合併しているケースも少なくありません。

一般用医薬品のネット販売規制に反対署名

大半の一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売を禁じる、来年6月施行の改正薬事法をめぐり、ネット関連事業者や団体の代表が、ネットで集めた約10万人分の反対署名を舛添要一厚生労働相に手渡し、「利用者の声を踏まえてほしい」などと販売継続を求めた。

舛添氏は「ネットの便利さは分かるが安全性が損なわれてはならない。広く国民を巻き込んだ議論が必要だ」と応じた。ネット事業者らはその後都内で記者会見し「仕事と育児で忙しいがネット通販は薬を配達してくれる利便性がある」「近所の薬局には医薬品の種類が少ない」といった利用者の声を紹介。

日本オンラインドラッグ協会の後藤玄利理事長は「規制強化は有用な生活インフラを奪うことになりかねない」と指摘し、楽天の関氏は「事業者が情報提供法などを工夫して販売している。禁止しなければならない状態ではない」と強調した。(Shikoku.news)

一般用医薬品
薬には、医師が処方する医療法医薬品(処方薬)と、薬局で販売されている一般用医薬品(市販薬・大衆薬などとも呼ばれます)があります。一般用医薬品は、OTC(オーバー・ザ・カウンターの略で、カウンター越しに入手する医薬品という意味)ともいいます。

医療用医薬品のうち、安全性の面で問題がないとは認められたものは、一般用医薬品に切り替えられるものがあります。これを、スイッチOTCといいます。

ガラガラヘビの毒から鎮痛作用物質を抽出

南米産のガラガラヘビの毒から、モルヒネの数百倍の鎮痛作用がある物質を抽出して合成することに、富山大和漢医薬学総合研究所の紺野勝弘准教授らが成功した。共同研究する製薬会社を探し、新薬の開発をめざす。

紺野さんは、世界的な毒蛇の研究機関として知られるブラジルのブタンタン研究所や富山大で、ガラガラヘビの毒を分析。チームで、アミノ酸が14個つながった化合物が鎮痛物質と突き止めた。

さらに、鎮痛効果を確かめるため、ラットの脚に重さをかけ、どれぐらい我慢できるか調べた。この物質を飲んだ群は飲まない群に比べ、ほぼ倍の重さの痛みに耐えることができた。その効果は、1回、飲ませただけで3〜5日続いた。

モルヒネは、使う量を増やさないと効き目が悪くなることがある。一方、このヘビの毒は量を増やさなくても同じ効果が続いたという。 (asahi.com)

モルヒネ
医療用麻薬に区分される鎮痛薬です。かつては末期がんの患者さんを中心に投与されることが多かったため、「死期を早める」と誤解されるケースが少なくありませんでしたが、呼吸を抑制する副作用や、患者さんの体調の変化(腎臓や肝臓の機能低下)に十分注意すれば、そのようなことは決してありません。

近年は、早期から痛みを取ることで治療に専念でき、体力や精神力が回復するということで、がんの進行度に関係なく、強い痛みが出た団塊で使用されます。モルヒネによる鎮痛効果が得られにくい場合は、フェンタニルやオキシコドンなど、別のタイプの麻薬性鎮痛薬で痛みを抑えることができます。

患者自身の幹細胞で心筋を再生:臨床試験をスタートへ

京都府立医大は、重い心不全を起こした患者自らの幹細胞を使い、心筋を再生させて機能回復を図る臨床試験を、来年春に実施すると発表した。循環器内科の松原弘明教授が、ブタを使った治療実験で有効性と安全性を確認。既に学内の倫理審査委員会が人での計画を承認した。厚生労働省の審査委員会に12月に申請する。

松原教授によると、患者の心臓組織の一部から高い分化能力を持つ幹細胞を採取。体外で培養して増やし、心筋が弱った場所の周辺に注射する。増殖を促す薬剤を含んだゼラチン膜も張り、心筋への分化を促す。

人為的に心筋梗塞を引き起こしたブタの実験では、注射した幹細胞の40%が患部に残り、治療前に比べ心機能が12%回復したという。(Shikoku.news)

心不全について
心臓の左右の心室は収縮することで流れ込んできた血液を心臓の外へ送り出します。
右心室なら全身をめぐってきた血液をガス交換のために肺に送り込み、左心室なら肺から来た新鮮な血液を全身に送ります。

心室の収縮力が低下すると、このようなポンプとしての役割が果たせなくなって、身体に必要なだけの血液が送り出せなくなります。右心室の力が低下すると、静脈から入ってきた血液が使えて静脈系がうっ血するため右心不全となります。
一方、左心室の力が低下すると全身に血液が送れなくなり、肺静脈からの血液が停滞して肺静脈がうっ血するため、左心不全となります。

インフルエンザが早くも流行の兆し:国立感染研

国立感染症研究所は2日、全国5000の医療機関から報告されたインフルエンザ患者数が、先月17〜23日の週に急増したと発表した。1定点(医療機関)当たりの報告数でみると、過去10年で最も早く流行入りした昨季に次ぐ多さ。一部地域では既に流行しており、感染研は、比較的早期に全国に広がる可能性があると注意を呼びかけている。

感染研によると、11月17〜23日のインフルエンザ患者数は2632人。1定点当たり0・56人で、前週の0・31人を大きく上回った。昨季同期に次ぐ高い値を示した。

流行開始の判断は、「1定点当たり1人」が目安となるが、既に山梨(5・3人)、島根(2・5人)、和歌山(1・6人)などでは超えた。ウイルスはA香港型、Aソ連型、B型がそれぞれ確認されている。(YOMIURI ONLINE)

インフルエンザ
約200種類もある風邪のウイルスの中の一種「インフルエンザウイルス」の感染で起こります。インフルエンザウイルスにはA・B・Cの3種類があり、A型はさらに5つのタイプに分かれています。
流行するのはA型とB型ですが、どちらかというとA型のほうが流行の範囲や規模が大きく、短い期間で流行を繰り返します。

インフルエンザはほかの風邪と違い全身の症状が強いのが特徴です。
突然、39度前後の高熱が出てから、寒気がして頭痛や関節痛などの痛みがあり、同時に手足や腰の筋肉痛やだるさなどの全身的な症状も出てきます。そしてほぼ同時にのどが痛み、咳が出て、声がれや鼻水が出るなどの呼吸器症状が強くなります。

このような症状が3、4日続くと熱が下がり始めて、苦しかった全身症状や呼吸症状も軽くなっていきます。順調なら1週間から10日ほどでよくなります。

はしか予防接種が大都市圏で伸び悩み

厚生労働省は2日、若者のはしか予防のため全国の13歳と18歳を対象に4月から始めたワクチンの追加接種を受けた人は、9月末までの半年間で、13歳が対象者の56・4%、18歳が47・6%だったと発表した。

この冬も奴(はしか)がやってくる…

流行を抑えるには接種率を95%にする必要があるが、特に東京と大阪は18歳が30%台などと伸び悩んだ。厚労省は「接種率は徐々に上がってきたが地域差が激しい。特に都市部の対策強化が必要だ」としている。

都道府県別で13歳の接種率が最も高かったのは福井の84・0%で、茨城(81・0%)、富山(73・7%)などが続いた。最低は大阪の44・1%。次いで東京(47・1%)が低かった。

18歳も首位は福井で73・0%。続いて佐賀(71・3%)、山形(65・7%)など。下位はこちらも東京(32・4%)、大阪(33・6%)などだった。(Shikoku.news)

はしかの症状
ウイルス感染後10〜12日の潜伏期を経て、鼻汁、くしゃみ、結膜の充血、目やになどの症状と38度前後の熱が出ます。次いで、頬の裏の粘膜に粟粒大の白色の小水疱(コプリック斑)がみられます。3〜4日目にいったん熱が下がりますが、再び高熱になり、同時に発疹が出ます。

発疹は赤い小さなもので、耳の後ろから顔、体、手足へと広がります。発疹はお互いにくっつきますが、間に発疹のない皮膚面が残ります。
発疹が全身に広がる頃に熱が下がり始め、回復してきます。数日で発疹は褐色のしみのような状態になり、時間の経過とともに消えます。
発病から10日〜2週間程度で一般状態は改善しますが、肺炎や中耳炎を合併することもあり、入院率は約40%といわれています。

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